沖晴くんの涙を殺して ロケ地|江田島・音戸を車なしで回る半日/1日ルート

聖地巡礼

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『沖晴くんの涙を殺して』のロケ地は、レンタカーなしでも日帰りで回れます。鍵になるのは広島港(宇品)から江田島・三高港へ渡るフェリーで、所要約40分・大人片道710円の航路が1日14往復あります。この1本で、広島フィルム・コミッションが撮影地として公表した沖美町へそのまま入れます。

一方で、島に着いてからのバスは1日数本しかありません。呉市音戸側では、多くの観光案内が今も紹介している「音戸の渡し」がすでに廃止されています。この記事では、船とバスの公式ダイヤを突き合わせて、半日プランと1日プランのどちらで行くかを出発前に決められるところまで落とし込みます。

📌 この記事でわかること

  • 公式に確認できる撮影地が、江田島市と呉市のどこにあるか。
  • 車なしで江田島へ渡るなら、切串航路と三高航路のどちらを選ぶべきか。
  • 半日プランと1日プランの出発時刻・所要時間・交通費・撤退時刻。
  • ロケ地マップに載っていても、訪問対象にできない場所の見分け方。

「沖晴くんの涙を殺して」のロケ地はどこ?江田島市と呉市音戸の位置関係

撮影地は広島湾をはさんで、島側と本土側の二手に分かれます。島側が江田島市、本土側が呉市音戸町周辺と広島市内です。移動手段がまったく変わるので、まずこの線引きを押さえると計画が立てやすくなります。

エリア島/本土公表されている内容出典
江田島市沖美町の海岸島(能美島)ロケ地マップで撮影地として明示広島フィルム・コミッション
呉市音戸町本土側から橋で渡る倉橋島江田島とともに主なロケ地と報道中国新聞
安田女子大学キャンパス(広島市安佐南区安東6-13-1)本土(広島市内)大学が自校キャンパスのロケを告知安田女子大学

広島フィルム・コミッションはロケ地マップ(PDF)を公開していて、江田島市沖美町の海岸が撮影地に含まれると告知しています。ただし公表されているのは地区の単位までで、番地レベルの撮影地点は出ていません。訪問先を決めるときは、公道や公園といった誰でも入れる場所に絞るのが前提になります。

もうひとつ注意したいのが、劇中の地名と実在の地名が一致しない点です。作品の舞台設定と撮影地は別物なので、セリフに出てくる地名をそのまま地図で探すと行き先を取り違えます。訪問の判断材料にできるのは、フィルム・コミッションや報道機関が場所として名指しした情報だけです。

広島港発・江田島ロケ地の半日ルート(切串港・沖美エリア)

結論から言うと、車がないなら三高港行きのフェリーを選んでください。切串港にも広島港からの航路はありますが、江田島バスの路線が通っていません。江田島市が運行を案内しているのは予約型乗合タクシー「おれんじ号」江田島北部線(月・水・金)と、予約不要の「江田島北部朝夕便」だけです。切串に降りると、日中に動く手段が実質ありません。

広島港(宇品)から江田島へ渡る航路の比較(2026年9月時点)
航路運航所要時間大人片道接続する島内バス
広島港〜三高港(フェリー)瀬戸内シーライン約40分・1日14往復710円江田島バス沖美線
広島港〜中町桟橋(高速船)瀬戸内シーライン約30分・1日20便1,080円江田島バス沖美線
広島港〜切串西沖桟橋(フェリー)上村汽船公式時刻表で要確認公式料金表で要確認路線バスなし(予約型乗合タクシーのみ)

三高航路の運賃は2026年9月1日に改定され、大人片道が690円から710円になりました。自転車を積むなら旅客運賃に220円を足します。中町航路のほうが10分早く着きますが、往復で740円ほど高くつくので、時間に余裕があるならフェリーで十分です。

スポット1:三高港と沖美町の海岸(江田島市沖美町三吉)

三高港の住所は江田島市沖美町三吉2776で、港そのものが撮影地として公表された沖美町の中にあります。船を降りてすぐ海岸線を歩き始められるので、バスの時刻に縛られません。半日で行くなら、ここを最優先にしてください。

アクセス難易度:★★☆☆☆(広島港から乗り換えなしのフェリー1本で、港から徒歩圏を歩ける)
聖地再現度:★★★★☆(公式マップが沖美町の海岸を撮影地と示す一方、具体的な地点は非公表のため同一カットの特定はできない)

所在地〒737-2316 広島県江田島市沖美町三吉2776(三高港)
アクセス広島港(宇品)3番のりばから瀬戸内シーラインのフェリーで約40分
便数1日14往復(日曜・祝日・休日は始発と最終付近の一部便が運休)
運賃大人片道710円/小人360円(自転車の航送は別途220円・2026年9月1日改定)
駐車場・設備無料53台、コインロッカーなし(2026年9月時点)

スポット2:沖美ブルービーチ周辺(江田島市沖美町是長)

同じ沖美町でも、是長のビーチ一帯まで足を延ばすとバス頼みになります。江田島バス沖美線は中町桟橋と三高桟橋を結ぶ循環の路線で、三高桟橋を出て沖美方面へ向かう便は平日4本、土日祝4本です。しかも沖美から三高港へ戻る便は朝の1本だけなので、帰りは中町桟橋へ抜けて高速船に乗る形になります。

アクセス難易度:★★★★☆(三高桟橋を日中に出る便は平日16:10の1本のみ。土日祝でも往路と復路の組み合わせが実質1通りに限られる)
聖地再現度:★★★☆☆(公式マップが示す沖美町の海岸のひとつだが、撮影地点の公表がなく、三高港周辺と同じ海に面した風景を見る位置づけになる)

所在地広島県江田島市沖美町是長(バス停「ニューブルービーチ前」周辺)
アクセス江田島バス沖美線「三高桟橋」から約10分、「中町桟橋」から約23分
バス運賃三高桟橋から270円/中町桟橋から490円(大人片道)
三高桟橋発の便平日 7:15・16:10・17:15・19:51/土日祝 8:20・11:50・13:38・17:15
中町桟橋へ抜ける便「ニューブルービーチ前」発で平日7:25・16:20・17:25・20:01、土日祝8:30・12:00・13:48・17:25

優先順位は明快です。1位が三高港周辺、2位が是長のビーチ周辺、3位が呉市音戸。理由は乗り継ぎの回数と、現地にいられる時間の長さです。三高港なら船を降りた瞬間から滞在時間が始まりますが、是長へ入ると往復のバス待ちで1時間以上が消えます。半日しか取れない日は、1位だけに絞ってください。

🎬 ワンポイント

沖美町の集落は住民の生活道路がそのまま海沿いの道になっています。民家や漁具置き場にレンズを向けない、道幅いっぱいに広がらない、車の通行を妨げないという3点を守れば、ほとんどのトラブルは避けられます。

呉市音戸の瀬戸を足す1日ルートと、訪問対象にできない場所

音戸へ向かう前に、ひとつ更新しておくべき情報があります。「日本一短い定期航路」として知られた音戸の渡し船は、2021年10月31日で廃止されました。呉市の公式ページにも廃止の告知だけが残っています。それでも観光サイトのアクセス案内には渡船を使う経路が載ったままのものがあるので、現地で船着き場を探すことにならないよう気をつけてください。

現在の足はバスです。JR呉駅前から広島電鉄の呉倉橋島線に乗れば、音戸大橋を渡って倉橋島側まで一本で行けます。呉市の案内では「音戸渡船口」で降りて徒歩約10分が音戸の瀬戸公園への経路で、橋を渡った音戸町側に立ちたい場合は同じ路線の「清盛塚」で降ります。

スポット3:音戸の瀬戸公園(呉市警固屋)

音戸の瀬戸公園は呉市中心部から南へ約7kmの高台にあり、瀬戸と真紅の音戸大橋を見下ろせます。呉市音戸町でのロケは中国新聞が報じていますが、町内のどの地点かは公表されていません。公共の展望地からまとめて瀬戸の風景を見られるという意味で、ここが現実的な着地点になります。

アクセス難易度:★★★☆☆(広島市内からはJRとバスで乗り換え2回。バスは日中おおむね1時間に1〜2本で、待ち時間が読める)
聖地再現度:★★★☆☆(音戸町でのロケは報道で確認できるが撮影地点は非公表。瀬戸と橋という作品の舞台の地形そのものを見られる)

所在地広島県呉市警固屋(音戸の瀬戸公園)
アクセス広電バス呉倉橋島線または呉市生活バス阿賀音戸の瀬戸線「音戸渡船口」下車、徒歩約10分
呉駅前からの所要バス約28分+徒歩約10分
バス運賃呉駅前〜音戸渡船口が大人片道430円(2025年2月1日改定・2026年9月時点)
駐車場・料金約190台・無料/呉市の公式ページに入園料・開園時間の記載なし(2026年9月時点)
音戸町側へ渡る場合同じ呉倉橋島線「清盛塚」下車(呉市音戸町鰯浜・県史跡)

時刻が合えば、もっと楽な行き方もあります。広島電鉄の宮原線には「音戸の瀬戸」まで直通する便があり、公園のすぐ近くで降りられます。平日は呉駅前7:15・7:50・12:40・14:00・14:40発の5本だけで、運賃は460円です(2025年5月12日改正ダイヤ)。帰りは音戸の瀬戸発8:03・8:33・13:36・14:56・15:36の5本です。本数が少ないので、基本は本数の多い呉倉橋島線、合えば宮原線という使い分けになります。

ロケ地マップの場所は3種類に分けて扱う

公式マップに載っている=誰でも訪ねられる、ではありません。訪問できるかどうかで3つに分けると、計画から外すべき場所がはっきりします。

  • 公共空間:三高港の周辺、音戸の瀬戸公園、清盛塚など。本記事のルートはここだけで組んでいます。
  • 配慮が必要な生活空間:沖美町や音戸町の集落と生活道路。通り抜けは自由でも、撮影や長時間の滞在は控えてください。
  • 立ち入りに制限がある施設:安田女子大学のキャンパスが該当します。大学の告知にロケ地見学の案内はなく、学外者の立ち入り可否も示されていないため、ルートの対象外にしました。

広島フィルム・コミッションのマップはPDFでの配布です。スマートフォンで現地参照するには重いので、出発前に保存しておくか、次の章で触れる劇場パンフレット版を用意しておくと現地で迷いません。

半日プランと1日プランの比較表|出発時刻・所要時間・交通費

起点は広島港(宇品)。運賃・時刻はいずれも2026年9月時点の公式ダイヤに基づく目安です。
プラン広島港(宇品)の出発目安回るロケ地エリア合計所要時間片道・往復の交通費目安撤退時刻の目安
半日プラン10:55発フェリー(三高港11:35着)江田島市沖美町三吉(三高港周辺の海岸)約4時間25分(15:20帰着)片道710円/往復1,420円三高港16:10発。逃すと次は17:15発
半日プラン+是長(土日祝限定)10:55発フェリー(三高港11:35着)沖美町三吉+沖美町是長約4時間55分(15:50帰着)片道980円/往復2,550円「ニューブルービーチ前」13:48発のバス
1日プラン8:30発フェリー(三高港9:10着)江田島市沖美町+呉市音戸(音戸の瀬戸公園)約9時間25分(広島駅17:55着)江田島往復1,420円+呉往復2,120円=計3,540円音戸渡船口16:44発のバス(呉駅前17:08着)

選び方は、移動に使える時間で決めてください。4時間台しか取れないなら半日プラン(江田島の沖美エリアのみ)、7時間以上取れるなら1日プラン(江田島+呉市音戸)です。5〜6時間の中途半端な枠なら、無理に音戸を足さず、土日祝限定の是長まで延ばす案が収まります。

この表の出発時刻は、すべて復路の便から逆算しています。江田島側は航路が1〜2時間おき、バスは日中1本という粗さなので、先に「帰りのどの便に乗るか」を決めてから現地の滞在時間を割り当てるほうが確実です。音戸側は呉駅前ゆきのバスが夜まであるため、時間の制約は江田島側だけで決まります。

1日プランの立ち寄り順とタイムライン

平日ダイヤでの日帰りモデルコース(乗り換え待ちを含む目安)
時刻移動・滞在手段運賃
8:30〜9:10広島港 → 三高港瀬戸内シーライン フェリー710円
9:10〜11:30沖美町三吉の海岸を徒歩で散策徒歩—
11:40〜12:20三高港 → 広島港フェリー710円
12:30〜13:10広島港 → 広島駅広島電鉄1号線240円
13:30〜14:08広島駅 → 呉駅JR呉線510円
14:25〜15:05呉駅前 → 音戸渡船口 → 音戸の瀬戸公園広電バス呉倉橋島線+徒歩10分430円
15:05〜16:30音戸の瀬戸公園から瀬戸と音戸大橋を眺める徒歩—
16:44〜17:08音戸渡船口 → 呉駅前広電バス呉倉橋島線430円
17:15〜17:55呉駅 → 広島駅JR呉線510円

本土側の運賃はシンプルで、広島電鉄の電車は全線240円均一、JR呉線の広島〜呉は510円です。広島市内に泊まるなら、この順番を前後入れ替えても成立します。ただし江田島のフェリーは日曜・祝日に一部の便が運休し、三高港発は通常の最終20:15が休みになって19:10発が実質の最終になります。朝いちばんを江田島に充てる形のほうが余裕を持てます。

出発前チェック|公開日・広島先行公開と公式ロケ地マップの入手方法

広島県内では全国公開に先行して上映が始まっています。矢崎仁司監督が額賀澪の小説を映像化した作品で、脚本は朝西真砂が手がけました。先に観てから現地へ行くか、風景を見てから劇場へ向かうかを決めておくと、旅程の組み方が変わります。

全国公開日2026年10月2日(金)
広島先行公開2026年9月18日(金)/県内9館
監督矢崎仁司
脚本朝西真砂
原作額賀澪『沖晴くんの涙を殺して』(双葉文庫)
主なキャスト広瀬アリス、木戸大聖、満島真之介、北乃きい、戸田菜穂、根岸季衣
配給彩プロ
上映時間123分(映画.comの作品情報による)
主題歌TOMORROW X TOGETHER「Silence」

先行公開の対象は、109シネマズ広島、MOVIX広島駅、イオンシネマ広島、イオンシネマ広島西風新都、広島バルト11、TOHOシネマズ緑井、福山コロナシネマワールド、呉ポポロシアター、T・ジョイ東広島の9館です(中国放送の発表による、2026年9月時点)。呉ポポロシアターは1日プランの経路上にあるので、音戸から戻ったあとに観るという組み方もできます。

持ち物として用意したいのがロケ地マップです。広島フィルム・コミッションが公開しているのは約7.86MBのPDFです。劇場で販売されるパンフレットには、キャスト情報を加えた拡張版のロケ地マップが掲載されます。現地で紙の地図を見ながら歩きたい人は、先行公開のうちに劇場で手に入れておくと確実です。

撮影は2025年6月下旬から約1か月、地元の住民もエキストラとして参加しています。作品を先に観ておくと、沖美町の海岸や音戸の瀬戸で「この光の感じだ」と分かる場面が増えます。公開情報は映画『沖晴くんの涙を殺して』公式サイト、航路の最新ダイヤは瀬戸内海汽船の広島-江田島(三高)フェリー航路ページで出発前に確認してください。

🎬 ワンポイント

江田島バスの時刻は公式サイトの路線別PDF、音戸の瀬戸公園のアクセスは呉市の公式ページが一次情報です。ダイヤ改正は春と秋に入るため、出発前日にもう一度開くことをおすすめします。

まとめ|使える時間で半日か1日かを決めてから船を予約する

  • 車なしで江田島のロケ地に行くなら、広島港から三高港へのフェリー(約40分・710円)を使う。切串航路は路線バスがないため日中の移動手段がない。
  • 移動に使える時間が4時間台なら半日プラン、7時間以上なら呉市音戸を足した1日プランを選ぶ。交通費の目安は往復1,420円と3,540円。
  • 音戸の渡し船は2021年10月31日に廃止済み。音戸の瀬戸公園へは呉駅前から広電バスで「音戸渡船口」下車、徒歩約10分。
この記事のグッズをチェック

沖晴くんの涙を殺して(双葉文庫)

映画の原作小説。訪問前に読んでおくと、沖美町の海岸や瀬戸の風景の見え方が変わります。

島の交通は本数が少ないぶん、帰りの便から逆算するだけで計画がぐっと現実的になります。船とバスの時刻をもう一度公式ページで確かめたら、あとは当日の天気を見て出発してください。

広島でもう1本ロケ地を回りたいなら、電車だけで完結する『俺たちの箱根駅伝』岡山・広島のロケ地ルートが同じ旅程に組み込みやすいです。フェリー区間を含む旅の組み立て方は車なしで行ける映画ロケ地の回り方ガイド、集落を歩くときの作法はロケ地巡礼のマナーにまとめています。

よくある質問

自転車を持ち込んで江田島を回れますか?

広島港〜三高港のフェリーは自転車を積めます。旅客運賃710円に加えて、自転車の航送料金220円が必要です(2026年9月1日改定)。島内のバスは本数が少ないので、行動範囲を広げたい場合は有効な選択肢です。

音戸の渡し船には今も乗れますか?

乗れません。日本一短い定期航路として知られた音戸渡船は、2021年10月31日で廃止されました。呉市の公式ページにも廃止の告知が掲載されています。観光サイトには渡船を前提としたアクセス案内が残っている場合があるため、現在は広電バス呉倉橋島線を使ってください。

日曜・祝日に行く場合、気をつける便はありますか?

広島港〜三高港のフェリーは、日曜・祝日・休日に始発と最終付近の一部便が運休します。三高港発の最終は通常20:15ですが、日曜・祝日は19:10発が実質の最終になります。帰りの便を先に決めてから滞在時間を割り当ててください。

公式のロケ地マップはどこで手に入りますか?

広島フィルム・コミッションがPDF(約7.86MB)で公開しています。加えて、劇場で販売されるパンフレットにキャスト情報入りの拡張版が掲載されます。現地で紙の地図を使いたい場合は、劇場で入手しておくと確実です。

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